「いま」の保管庫

大切なことを書き留める場所

自由


昨日私は、私の中のある一つの自由を解放してきました。


人それぞれ、「自由」を感じるポイントって違っていると思っていて。

私にとっての自由もいろいろ形があって、その自由たちを解放したときの気持ちはその時にしか感じられない大切なものだと思っている。


ということで、その時のことを書き留めておこうと思います。




私の中のある一つの自由というのは、髪です。

これまで自由にしてもいい環境にはいたのですが、私は制限された世界に飛び込むことが多くてなかなか自由にできなかった。

高校でも自由だったけど、所属した部活でダメだったり

大学でも自由だったけど、バイトや実習のことを考えるとなかなか踏み出せなかったり

前職ではあんまり奇抜なのは良くないだろうなと思ってできなかったり。

なんでこの国は暗めの髪がいいとされているんだろう?なんて疑問を抱いたことは何度もある。



お仕事が変わって、髪もネイルも服装も自由になった。

私にとっての自由が溢れていて、すごくドキドキした。

お仕事を探す時に、この条件が一番にくるぐらい、私は私にとっての自由をずっと求めていたんだと思う。



そしてついに、私は昨日美容院へ。

これまでに全頭ブリーチはしたことがあったけれど、すぐに色を入れたので、髪がものすごく明るいまま過ごしたことはなかった。

突然ハイトーンにするのもなという気持ちと、暗い髪色も好きだしなという気持ちが入り混じって、

私はインナーカラーを入れることにした。



染めた後のシャンプーが終わって、髪が乾いていく。

私の髪に、新しい色が仲間になった。

そのことがとっても嬉しくて、読んでいた雑誌のページをめくるのも忘れて、鏡に映る自分の髪にみとれていた。

素敵にヘアアレンジをしてもらって、帰宅して、また鏡を見る。

耳に髪をかけると、顔を出す金色。

右と左と少し色味が違っていて、それもまた良くて。




私の中の、ある一つの自由が解き放たれた瞬間。

嬉しい、という気持ちだけじゃなくて、新しい自分になったような気分。

髪色ひとつで、ここまで気持ちが動くなんて、なんて幸せなんだろう。

それくらい、私は、私にとっての自由がずっと欲しかったんだと思う。



この日に抱いたこの気持ちと、同じ気持ちはこの先きっと現れない。

この気持ちが、これから先の当たり前の日常に溶けてしまわないように、ここに置いておきます。