誇り
2021年3月
退職しました。
2年間学校で働いていました。
退職する理由は、このまま教員として働き続ける自分が見えなかったから、というのと、他の世界を見てみたいという好奇心が強くなったから。
決して嫌なことがあったというわけではない(1つもなかったわけではないけれど)。
私にとって大切な存在だったのは、一緒に働いていた周りの先生たち。
素敵な方々ばっかりで、自分がちっぽけに感じることもあったけれど、それさえも包み込んでくれる心の大きさにいつも感動していた。
退職後に唯一泣いたのが、先生たちと離れることだったというくらい、振り返ればすごく大きな存在になっていたらしい。
目の前のことを良くしていこう、というまっすぐな気持ちでたくさん悩み合えたり、考え合えた時間。
私がとても辛い気持ちをしていた時、共感してくれたり、背中を押してくれたこと。
一瞬一瞬がとても大切で、私の中でかけがえのない時間だったし、その瞬間を思い出すたび今でも涙が浮かんでくる。
社会人として初めての職場がここで本当に良かった。
周りの人たちに恵まれていることを改めて感じられた。
そして、ありがたいことに、4月に入ってすぐに次のお仕事が決まった。
初出勤日まで、三週間近くニート生活を送ることになった。
毎日のように、前の職場の夢をみた。
子どもたちの笑顔、先輩たちの姿。
心のどこかで本当は戻りたい気持ちもあるのかもしれない。
違う職場に行くからといって、永遠の別れじゃない。
私は、またどこかで、会えると思っているし、必ず会いに行く。
お仕事としては交わらないかもしれないけれど、関係が簡単に崩れてしまわない自信がある。
それくらい、私はこの仕事、先生たちに愛を抱いていて、いつまでも私の誇りとして輝き続ける。